ATAとeMMCの比較

フラッシュメモリを利用した組込機器向けの外部記憶装置の代表的な規格として、ATAとeMMCがあげられます。
eMMCは、ATAよりも消費電力が低く、装置も小さいためスマートフォンやカーナビ、デジタル家電といった小型の機器の内蔵記憶装置として広く普及しています。
では、小型の産業機器に組込む外部記憶装置は、ATAよりもeMMCの方が優れているのでしょうか?

eMMCは、パッケージサイズが変わったり、機能がオプション扱いのものも多く、またドライバを必要に応じて用意しなければならない等、互換性がまだまだ不十分です。解析も容易ではありません。

eMMCを産業機器に組込む場合、システム全体を管理できるところであればお使いいただくことに問題はないと思います。
しかしeMMCは基板に直に実装されるため、NAND FLASHを搭載しているストレージである以上、内部の劣化を見越した設計ができ、現地対応ができる機器向きと言えます。
ATAとeMMCは、ご使用の機器、環境に合わせて使い分けることが大切です。

ATAとeMMCの主な違い

項目 ATA(PATA/SATA) eMMC
ドライバ OS Built-in Windows 8より
OS Boot 容易
(規格がBootドライブ目的)
困難
(CMD体系が特殊)
Price 高い 安い
容量 大きい 小さい
解析能力 強い 弱い
電源管理回路 強い 弱い
拡張性 容易 困難
コマンド 多数 少数
Impedance等の微調整 容易 困難

アドテックでは、「Comparison between ATA and eMMC Devices」と題したATAとeMMCの比較資料を公開しております。
下記よりダウンロードしてご覧ください。

Comparison between ATA and eMMC Devices

製品情報

産業用CFast™カード AD-FAシリーズ
産業用CF(コンパクトフラッシュ)カード AD-CFPシリーズ

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