アドテックの遠隔水質監視システム

アドテックの1次産業向け通信デバイス

伝統的な産業であり、我が国の経済を支えている第1次産業。
しかしながら、第1次産業が置かれている状況は、後継者不足、輸入物の増加による競争力低下や高齢化が危惧されています。
このような中で、第1次産業のスマート化の需要が高まっています。
アドテックではIoT技術を活用し、従来のアナログデータをクラウドサービスにつなげることにより、生産性の向上や、コスト削減はもちろん、次世代経営のためのスマートなシステムをデザインいたします。

【第1次産業の種類】農業・漁業・林業

ここでは、一次産業の中でも益々重要性が高まる漁業‐養殖でのIoT活用事例を紹介します。

漁業界の現状

養殖漁業の増加による水質管理の必要性が拡大中

国連食糧農業機関(FAO)の資料によりますと、世界水産物消費は1961年から2018年まで年平均3.1%の増加率で成長し、2018年には1億7850万トンを記録しました。世界の人口は今後も増加傾向で、水産物の消費量も増加すると予想されています。

出典:農林水産省(世界の漁業・養殖業生産量の推移)

水産物に対する需要の拡大により、世界の漁業・養殖業生産量も増加し続けています。
漁船漁業による生産が頭打ちとなっているため、 藻類養殖や内水面養殖の生産量が生産量全体に占める割合が5割を超えている状況です。

これに伴い、水質管理の必要性が高まっています。
魚類の排泄物と遺失の飼料から発生した汚染物質が分解されることによって溶存酸素を消費して魚類に悪影響を及ぼすので、
特に循環濾過式養殖場のような閉鎖的な養殖場は、高度な水質管理が必要です。

水質監視DOセンサーの活用

(左) DOセンサー[溶存酸素計] (右)株式会社アクト・ノードのプリケーション【アクト・アップ】

現場に行かなくても遠隔で24時間水質の監視が可能です。
水中の溶存酸素、水温データを自動的にクラウドにアップするクラウド対応型のDOセンサーです。
株式会社アクト・ノードの開発したアプリケーションACT.APP(アクト・アップ)と連携することにより、いつでも、どこからでも、スマートフォンやPCで、簡単に水質の状態を確認することができます。

導入事例

株式会社シナジーブリーディング

鹿児島県指宿市で、オーガニックで高品質且つ、安心安全なエビを養殖するシナジーブリーディング様に導入していただきました。
同社では従来から熱交換システム、高濃度酸素発生装置などの設備を利用して、人と地球に優しい持続可能な養殖を行っております。
弊社のシステムを導入していただいたことにより、陸上養殖で問題になりがちな、水中の溶存酸素の問題を解決し、経済と環境が両立できる陸上養殖のトップランナーとして更に走り続けています。

「アクト・アップ」で確認した溶存酸素と水温データ

このように、溶存酸素と水温の見える化をおこなうことにより、生産方法の継続的な改善やリスクの低減管理を可能としております。
より詳しい導入事例記事はこちらで確認できます。

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